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2023年、純民間による火星移住計画

Image credit: Mars One

皆さんはご存知だろうか。

2023年に火星へ移住する計画があることを。

プロジェクト名はMars One

オバマ大統領は2030年代の火星への有人飛行を実現しようとアナウンスしているため
もし予定通りに進行すればNASAより早く人類を火星に送ることになる。

そんな浮世離れしているとも言われかねないことを全く国に頼らず民間企業の力だけで成し遂げようとしている。
発起人は機械工学エンジニアにして起業家のバス・ランスドルプ。
風力発電やPower planeと呼ばれる小型飛行機を製造するAmpyx powerという会社の創業者である。

そんな彼がMars Oneの着想を得てからすぐ2011年、自らが作った会社を売却し、Mars Oneに注力する決心をした。

 

過去にも火星移住のアイデアは何度も出てきたが、Mars Oneはそれらとは一線を画する。

計画のほぼ全てのステップにおいて既に民間企業が持っている技術を下敷にしているからだ。
したがって、一番のネックは総事業費60億ドル(約4700億円)にのぼる資金の調達。

Mars Oneはこれをとても独創的なアイデアで解決しようとしている。
飛行士の選抜、訓練、そして火星への旅路、火星移住のプロセスを全てリアリティ番組にし、世界中で放映、スポンサーを募るという。

 

 

彼らの計画を時系列に見てみることにする。
まずこのプロジェクトが立ち上がったのはバスが会社を売却した2011年である。

 

2013年に火星行きの宇宙飛行士選定を開始する。最初は世界中から四人を選抜する。
その後二年間ごとに人を増やしていき最終的には40人が飛行士として火星へ移住することになる。

 

選定された四人の飛行士は2013年に予定されている、砂漠のテストモジュールで火星での生活を再現した訓練を行う。
この訓練の一部始終はテレビ局を通して放送される。

 

2016年1月にSpaceXの協力により最初の物資輸送のための宇宙船の打ち上げが行われ、その年の12月には火星に着陸予定。2500kgの食料などを輸送する。またSurrey Satellite Technologiesの協力により火星との通信につかう最初の人工衛星を送り込む。

 

2018年Astroboticの協力で開発されるローバーが火星に送られ、予め指定されたエリア内で最も優れた地点を探す。

 

2021年、宇宙船を組み合わせて、二機の居住区、二機の生命維持ユニット、二機の物資保管ユニット、そしてそれらを移動させる二機目のローバーを火星に送り込み、移住に必要な設備を完成させ、飛行士の到着に備える。

 

2022年初頭には、水、酸素、空気といった生命維持に不可欠な部分を準備完了させる。
2022年9月14日、火星への有人飛行に必要なコンポーネントを地球の低軌道へ打ち上げ、それらをドッキングさせて最終チェックの後、火星へ向かう。この旅の模様はMars Oneのサイトで公開される。

 

2023年最初の四人の飛行士が火星に降り立つ。彼らはローバーによって、前もって運ばれた定住設備へと移動する。

 

2025年、2つめのグループが火星に降り立つ。それに伴い定住設備は拡張される。新しい設備や新しいローバーが加わる。

 

ここで自分なりに重要なポイントをまとめてみた。

<ポイント>

①2030年代に予定しているNASAより早く火星に降り立つ

②サプライヤーが今最も力のある宇宙ベンチャーばかり

③宇宙船に地球に帰る能力は備わっていないため、飛行士は火星で一生を終える。

 

飛行士の選抜が来年に予定されているが、火星で一生を終える覚悟のある勇者が日本からは何人エントリーするだろうか。

 

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