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イーロン・マスクVSジェフ・ベゾス 〜退役したスペースシャトル打ち上げ施設の使用権をめぐって〜

 

Image credit: NASA

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1967年、アポロ計画のロケットを打ち上げて以来、スペースシャトルの退役まで現役で活躍していた打ち上げ施設の「39Aパッド」が売りに出ている。

NASAはその凍結されたパッドを10月1日までに貸したいと望んでいる。その日までには同パッドの維持費を止める計画である。

同パッドの使用権をめぐり、2つの宇宙ベンチャーがしのぎを削っている。イーロン・マスク氏率いるスペースX社とジェフ・ベゾス氏のブルー・オリジン社だ。

 

NASAは元々スペースX社に、ケネディー宇宙センターの39Aパッドを15年間貸すという契約を結ぼうとしていた。

しかしブルーオリジン社はそのかわり、そのパッドを引き継ぎ、多数のロケット打ち上げ事業者(スペースX社を含む)に提供することを提案した。

「我々は最も充実したその施設の商業利用は、複数のユーザーのパッドとしての利用であると信じている。そして我々は、それを成功させる長期間の財政上の献身と技術上の能力を持っていると考えている。」とブルーオリジン社社長ロブ・メイヤーソン氏は言った。

 

スペースX社はコメントしていないが、閉鎖的な39Aの利用によってミッションを実行し、スペースX社のロケットのための施設の改築費をNASAに要求することを正当化しようとしていると思われる。

ブルーオリジン社は連邦航空本部に認可された宇宙港として39Aパッドを運営することを提案している。一年間の操業と維持費、そして他の会社が2015年までに打ち上げられるように改良することに対して自らお金を払うつもりだ。

 

「ブルーオリジン社は軌道打ち上げを2018年までに行う用意ができると予想しています。」とロブ・メイヤーソン氏は言う。そのコンセプトはケネディー宇宙センターを複数利用の宇宙港に変えるというNASAの目的と合っているように見える。

「我々は複数利用はうまくいくと本当に信じています。」とロブ・メイヤーソン氏は言う。複数利用によって、一回の打ち上げコストがより低くなる。「我々はそれがうまくいくと信じています。なので我々は個々の企業(スペースX社)というよりは、閉鎖的な利用協定に反対しているのです。」

スペースX社のスポークスマンは、スペースX社は39Aパッドの使用権が得られなくとも、拡大する商業打ち上げの数をサポートするために、スペースX社だけで独自利用できるShiloh siteあるいは他の州のパッドを追い求め続けるでしょうと語る。

 

NASA側としては39Aパッドを“最も充実した商業宇宙利用をサポートする方法で”運営できるように、それぞれの提案の技術的なアプローチや財政的能力を評価する計画だ。

またNASAは39Aに3つの歴史的な人工物を保存しておくように要求した。その3つとは、シャトルクルーアクセスアーム、シャトルの外部タンクへの“ビーニー帽”穴を持つアーム、そしてアポロ時代の緊急脱出ボックスだ。

どちらが39Aパッドを手に入れるのか?その動向に今後も注目していきたい。

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