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[GLXP] 月探査賞金レースに大幅なルール改正か~マイルストーン賞の導入~

Image credit: X PRIZE Foundation

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過去記事でも取り上げたように、月探査賞金レースGoogle Lunar X-PRIZE(以下GLXP)とは、2015年末までに民間開発によるローバー(探査車)を月面へ着陸させ、500m走行し、ハイビジョン動画と画像を地球へ送る、というミッションを全てクリアした上位2位チーム(優勝チームに2000万ドル、準優勝チームに500万ドル)に賞金が贈られるものであった。

また、ある条件を満たしたチームには、合計で上限500万ドルのボーナス賞、特別賞などが与えられる。

これは、より早く目的を達成したチームに、大きな金額を与えるという、一般的な賞金レースと同じだ。

しかし、各チームの技術開発における資金繰りについて、現実はそう甘くない。

GLXP開催当初は33チーム参加表明をしていたのだが、チーム編成や脱落により今や22チームしか残っていない。ミッションをクリアするまでの資金面、技術面での課題は山積みのようだ。

 

このような背景の中、今回、民間チームによる無人月面探査レースGLXPの賞金面において劇的なルール変更の原案が発表された。

[Google Lunar X Prize Milestone Prizes Guidelines Draft v0.3 July 10, 2013]

具体的には、従来の賞金に加え、以下のようなマイルストーン賞を導入するというものだ。

 

・カメラマイルストーン賞 ― 4チームまで、各チームに75万ドル

・可動性マイルストーン賞 ― 4チームまで、各チームに75万ドル

・打ち上げマイルストーン賞 ― 最も早く打ち上げたチーム間で700万ドルを分割

・月着陸マイルストーン賞 ― 月からある特定の距離まで到達した一番早いチームに1000万ドル

 

これは、ミッションに取り掛かる過程で、それぞれの条件を技術的にクリアすることができたチームに賞金を与えるというものである。定期的に資金調達することができ、継続的に開発を続けられるというメリットがある。

更に、 受賞することでGLXPの企画自体や参加チームについて広く知ってもらうことで、一般大衆向けの広報活動機会を提供することができる。

今回の改定によって、最大の課題である資金集めに追い風を送るものとなるだろう。

2015年末までに確実に実行するためには、今年が重要なポイントになってくるので、今後も目を離さず注目していきたい。

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