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スイス・スペース・システムズ、デブリ除去衛星クリーンスペース・ワンに16億円を投資

CleanSpaceOne

Image credit: Swiss Space Center / EPFL

スイスに拠点を置き小型人工衛星打ち上げシステムを開発するベンチャー、スイス・スペース・システムズ(以下SSS)は9/10、スイス連邦工科大学ローザンヌ校が計画中のデブリ除去衛星「クリーンスペース・ワン」に対し、開発費、及び打ち上げ費16億円(CHF 15M)を投資すると発表した。

クリーンスペース・ワンはSSS社が開発中の打ち上げシステムを利用し、2018年(当初予定は2015年だった)に軌道上でのデブリ除去の実証実験を行う予定となっている。

 

Image credit: Swiss Space Center / EPFL

Image credit: Swiss Space Center / EPFL

クリーンスペース・ワンはサイズが30×10×10cmというスケールの超小型衛星。

2009年に打ち上げられた「スイス・キューブ」と呼ばれる衛星に正確にアプローチし、アームを用いて掴んだ後、搭載スラスタで減速、大気圏で燃え尽きることでデブリを廃棄する実証実験をしようという計画だ。

 

現在地球周回軌道上を回っている衛星は700機以上。その多くがGPS、テレビ、気象予報、国際電話通信などに使用されている実用衛星であり、現代社会にとって欠かせないインフラとなっている。

そんな中10cm以上のものだけでも3万個ものデブリがほぼ同じ軌道上を回っている。しかも今後もロケットの分離時などに発生し続ける。加えて近年、国際宇宙ステーションでも数度に渡り、デブリ接近により宇宙飛行士が安全な場所へ退避する事態が起きている。今年5月にはエクアドル初の人工衛星が旧ソ連が残したデブリと衝突し、制御不能となった。

現実にデブリが人類の宇宙活動にとって、実害を与え始めている。

 

このような背景の下、ベンチャーと大学が連携、民間資本を利用し、超小型人工衛星によるデブリ除去実験を行うのはとても興味深い。

今後の動向に注目したい。

 

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ソース:http://www.s-3.ch/en/home/2013/09/10/orbital-cleanup-satellite-to-be-launched-in-partnership-with-swiss-space-systems

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