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スペースシステムズ・ロラール社、フェニックス計画を進めるDARPAとフェーズⅡ契約を締結

Image credit : DARPA

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政府直属の研究機関である米国防高等研究計画局(以下DARPA)の「死んだ衛星」を再利用する「フェニックス」計画において、スペースシステムズ・ロラール(以下SSL)社の開発する静止衛星軌道(GEO)上のプラットフォームに人工衛星を輸送するシステムが採択されたと発表した。

 

「フェニックス」計画とは、すでに機能が失われた静止衛星軌道上の大型衛星に、超小型モジュールを取り付けて、再利用可能である宇宙アンテナを一緒に分解・再使用することで、新たな通信衛星を生き返らせようというものだ。この計画はDARPAによって2011年に始動したプロジェクトであり、人工衛星にかかる費用の削減を目的としている。

 

商業静止衛星の世界有数なプロバイダであるSSL社は、世界屈指の規模を誇り、大きく複雑な人工衛星や宇宙船システムの製造・統合を手掛けている。

さらに、同社は広範囲の民間通信衛星のオペレーターとしても機能しており、費用削減のために政府と提携したミッション経験をもつ。

 

このDARPAとの提携の下、SSL社は低軌道にある小型衛星を静止衛星軌道上へコスト効率良く移動するためのシステム設計や製造工程、取引条件などを取り決め、開発していく。

 

ここで注目したいことは、スペースの関係上、最小限の機能のみしか搭載することのできない小型衛星には、静止衛星軌道へ移動するための推進力を積むことができないのだが、このSSL社の技術が具現化することができれば、小型衛星による大型衛星の一部機能のリプレイスが可能になるということだ。

 

SSL社の社長であるジョン・チェリ氏は

「この革新的なフェニックス計画によって、より低価格で安定した商業宇宙利用することができるようになるだろう。DARPAの計画と我が社がもつ広範囲な衛星通信サービスやその技術力を用いれば、静止衛星軌道上の宇宙へアクセスがしやすくなり、多くの小型衛星の持つミッションを実現することは可能になっていくだろう。」

とコメントした。

 

以下の動画では、DARPAが公開した「フェニックス」計画を説明している。

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