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ポスト国際宇宙ステーション計画

Image credit: NASA

先日NASAのボールデン長官がホワイトハウスに「ポスト国際宇宙ステーション」計画についてのアイデアを提出したという情報が複数メディアから伝えられた。

その内容は「ラグランジュポイントに新たな宇宙ステーションを築く」というもの。

「ラグランジュポイント」とは38万km先の月から、さらに約6万km先に位置する場所。次に示す画像中のL2という点。

 

Image credit: David A. Kring, LPI-JSC Center for Lunar Science and Exploration

なぜこの場所かというと、ここでは地球と月に対してステーションが相対的に同じ位置をとり続けることが可能だからだ。

たとえば月は地球の周りを約27日かけて回っている。

このL2点に送り込めれば、ステーションは月と同じ周期で地球の周りを回り、地球から見た月とステーションの位置は常に一定となる。

これはとても都合が良い。

 

しかし、この計画はNASAの総意に基づく提案ではないようだ。

最も重要なのはこの計画には何十億ドルという資金が必要になってくるということである。

現在NASAは将来の有人小惑星探査、火星探査に向けた強力なロケットを開発中で、もしこの「ポスト国際宇宙ステーション」が実現するとすれば、ここを中間地点として活用しながら、深宇宙探査に乗り出すことになるだろう。

 

NASAはオバマ大統領の方針転換によって、民間企業にISSへの足を委ねる方針で動いてきた。

このプログラムの成果として、SpaceXが生まれたのは言うまでもない。

今でこそ、ISSへの物資補給を2016年まで継続的に行う契約をNASAと結んでいるが、ISSは2020年以降廃棄される可能性がある。

その後、世界の有人宇宙開発がどこに向かっていくのか、宇宙ビジネスを考える上でとても大事な視点だと考える。

今後もNASAの動向を注視していきたい。

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