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マーズ・ワン、火星への技術開発においてロッキード・マーチン社、SSTL社の2社と契約締結

Image credit : Mars One

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人類の火星移住を目指す非営利団体マーズ・ワンは、火星への最初のミッションの技術的調査において米国ロッキード・マーチン社、英国サリー・サテライト・テクノロジー(以下、SSTL)社の2社と契約を結んだ。

2018年に予定されているこのミッションの内容は無人探査機の着陸と通信衛星の運用であり、探査機はロッキード・マーチン社により、衛星はSSTL社によって製造される予定だ。

 

今回のミッションは、マーズ・ワンの最終目標である人類の火星永住計画において最も重要となる技術の立証実験となるだろう。

 

マーズ・ワンの共同設立者でありCEOのバス・ランスドルプ氏は次のように述べている。

「私たちはロッキード・マーチン社、SSTL社と火星への最初のミッションにおいて契約を結ぶことができて非常に興奮しています。両社は各分野において重要な役割を果たす企業であり、優れた成果も残しています。彼らは火星に到達した最初の民間宇宙機となり、その成功は歴史的偉業となるでしょう。」

 

ロッキード・マーチン社の火星探査機はNASAの「フェニックス計画」で使用されている技術をベースに製作される予定であり、有人ミッションに必要とされる更なる技術実証も行われる。同社はNASAの火星探査ミッションのほぼすべてに参加することで多くの実績を積んでおり、特に「フェニックス計画」においては探査機の設計、製造、テスト、運用まで行っている。

 

今回の探査機には火星の土をロボットアームにより掘り起こす機能を備え付けられており、この土から水を抽出する実験や薄いフィルム状の太陽電池パネルを展開する実験も計画されている。さらに、探査機によって撮影された映像は常時録画される。

 

続いて、SSTL社の開発する技術実証衛星は、火星静止軌道上における帯域幅の広いデータ通信を提供し、火星上の探査機から得られたデータと映像を地球に送信することができる。

 

火星へ送られる探査機は他にも、マーズ・ワンが2014年に開催する予定の世界中の大学を対象としたコンペティションの優勝者と、「科学、技術、工学、数学(以下、STEM)教育大会」の優勝者から募った探査機も同時に運ばれる予定だ。

 

 

マーズ・ワンの共同設立者でありCTOのアルノ・ウィルダース氏は以下のように述べた。

「今回の火星探査ミッションにより火星の開拓がより現実に近づけるものになるでしょう。火星上での水の精製技術の実証は有人計画において決定的に必要なものです。火星からのリアルタイム映像は地球の人々に火星をより近いものと感じさせます。さらに、本ミッションと共に開催されるSTEM教育大会と大学間コンペティションは、新しい世代の人々を火星探査に熱狂させることになるでしょう。」

 

マーズ・ワンによるこれら一連の計画は政府の資金調達機関からの援助を一切受けておらず、資金はスポンサーシップと独占契約により賄われている。

 

また、同社は米国大手クラウドファンディングサービス「インディゴーゴー(Indiegogo)」を用いており、一般の人々が火星移住計画に参加することを可能にしている。さらに、支援者は、今後のミッションを決定する際の投票権を得ることも構想されている。

 

マーズ・ワンの共同設立者でありCEOのランスドルプ氏は

「私たちはロッキード・マーチン社、SSTL社と火星への最初のミッションにおいて契約を結ぶことができて非常に興奮しています。火星への最初の人類の一歩はすべての人々の計画であることが必要であり、一つの国や機関によるものであってはならない。私たちの2018年の火星移住計画は、一人でも多くの人々が参加の機会を得ることにより彼らの宇宙開発に対する考え方を変えるだろう。人々は単なる観客ではなく、参加者となる。私たちが達成しようとしていることに世界中の人々を巻き込むことが重要であり、クラウドファンディングやクラウドソーシングがそれを実現する大事な手段となる。」

と述べた。

 

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