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NASAが開発中のロケットSLS、人類の宇宙開発に新たな可能性を拓くか

Image credit: NASA

 

スペースシャトル計画の後継として開発が急がれているロケットSLSは、2017年に最初の打ち上げが予定されている。

同機はNASAによる有人火星探査計画に使用されるロケットとして知られるが、2022年以降更に強力なロケットブースターを搭載するようだ。

 

2017年の時点では低軌道に70トンの打ち上げ能力を持たせるが、2022年以降はロケットブースターを差し替えることで130トンが可能になる模様。

かつて人類初の月面着陸を成し遂げたアポロ11号を月まで送った伝説のロケット「サターンⅤ」は110トンほどだったため、計画通りSLSのエンジンの開発に成功すれば、NASAは50年ぶりに人類最強のロケットを手に入れることになる。

この130トンという数字が何を意味するかというと

 

①有人火星探査

Image credit: NASA

NASAは2030年代には火星に人を送る計画を発表している。

 

 

②例えば木星の衛星エウロパ(太陽系内で生命が存在する星の有力候補) へのサンプルリターン

Image credit: NASA

 

エウロパは氷で表面が覆われているということで、もしかすると分厚い氷の下で独自の生態系が発展しているかもしれないと期待されている。その表面に探査機を着陸させドリルで穴を開け、エウロパの海に生物がいたらその生物を地球に持ち帰るなんてことも夢ではなくなるのかもしれない。

 

③巨大構造物の打ち上げが可能に

Image credit: DETLEV VAN RAVENSWAAY/SCIENCE PHOTO LIBRARY

 

宇宙ホテルを手がけているBigelow Aerospaceにとっては巨大ホテルを一気に打ち上げるチャンスが生まれることになるかもしれない。

※実際はインフレータブル方式であり、イメージとは異なる。

 

妄想は膨らみ、やはりわくわくしてしょうがない自分がいる。

だが、現実も忘れてはならない。NASAといえどもアメリカの財政悪化の影響を受け、近年は資金難でありお金に見合わないとみなされたプロジェクトはどんどんカットされている傾向にある。現にNASAの民間企業の振興策用の予算は減らされつつある。

 

日本はつい最近国の宇宙開発の体制が変わったばかり。こういう未来を描かせるアメリカに対して世界の中で日本はどんな立ち位置で宇宙開発を進めていくのか。民間と官の関係はどうか?有人はどうするのか?もっと様々な分野の人により、多くの議論がなされるべきだ。

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