Recent Event Report

「宇宙政策セミナー」イベントリポート1/2

宇宙政策セミナー画像

Image credit: 宇宙政策セミナー

先日、宇宙戦略室より、宇宙政策セミナーが行われた。
宇宙基本計画の状況の説明について、室長の西本淳哉氏から説明があった。
現在、宇宙開発利用は民生用途(通信衛星)が広がっている。
よって、科学技術だけに軸足を置くのではなく、民生用途を中心に産業用途、安全保障用途をバランス良く推進する方針だ。

ここで重点化するのが、

・ユーザー観点からの利用の拡大
・自律性の確保として、自前でアクセスできる宇宙産業基盤作り
である。

 

そこで、宇宙戦略室はいろいろな新しい事項の立案、総合調整を行う司令塔ととし、
また、宇宙政策委員会は宇宙政策、宇宙開発に関する重要事項決定を担うとした。
今回、JAXA法の改正、追加もあり、組み込まれた大きなポイントは、
「人工衛星の開発、打ち上げ、運用等の業務に関して、民間事業者の求めに応じて、救助、助言を行う」というもの。
JAXAが持っている技術を与えるだけでなくみんなが使っていける体制にJAXAが加わっていく、ということだ。
また、平和目的規定を宇宙基本法と整合さたことによって、JAXAは、
「政府全体の宇宙開発利用を技術で支え平和的利用の基本理念にのっとる中核的な実施機関」
とされた。

 

今後の宇宙政策委員会の動きだが、12月に新たな宇宙基本計画の事項をまとめ、
1~2月で、新たな宇宙基本計画の策定に望む予定だ。
その新たな宇宙基本計画について、重点化されるのは”プログラムの優先順位付け”だ。
厳しい財政下により優先事項のメリハリをしっかりつけることが重要、と指摘された。

 
詳しい検討状況は、まず、基本的な方針として、
・宇宙利用の拡大
・自律性の確保

 

宇宙利用の目的の方向性は、
・宇宙の平和的利用
・国民生活の向上
・産業の振興
・人類社会の発展
・国際協力の推進
・環境への配慮

 

宇宙利用の重点分野は、
・衛星測位
・リモートセンシング
・通信放送衛星
・輸送システム
である。

 

また、自律性の確保については他国に頼ることなく人工衛星打ち上げや人工衛星の開発を目指す方針だ。
さらに国内の産業基盤の強化、宇宙産業の官需依存の脱出、グローバル化を強調した。
他の具体的な施策は、宇宙空間の環境への配慮(デブリ問題)についてや、人材教育、宇宙教育在り方、民間活力を活用することでコスト削減、研究開発事業による国際貢献など、さまざまなものがあった。

 

少なすぎるとも言える予算で、日本独自のポジションを築くための戦略を練らなければならない。
すばらしい技術開発を続ける中、1つでも有力な科学技術を作るために日本独自の強みを徹底的に活かすべきだ。
 
第2回目はこちら

レポーター

Nnm L Sugaya

宇宙物理学、数学。自由に数式を操れるようになるのが夢、。需要のない論文をよく書く。「孤独がもたらす知恵」 ☞http://sdrv.ms/J8SJF3☜ 服好き、macromauro、ohta… Fuji Featherが愛車、PENTAXk-30
ドレイクの方程式
Contact:Twitter